『亡国宰相』というタイトルの連載を『夕刊フジ』にしたうち、今回はその第4回と5回をまとめて加筆して紹介したい。
経済政策は安直では?国民民主党「年収103万円の壁」撤廃で注目も 効率の悪さ顕著、財源軽視で「悪夢の民主党政権」再現も 夕刊フジ 【八幡和郎 亡国宰相】石破内閣では「官邸が機能していない」 トランプ次期米政権対策 「強すぎる」と不満が出たほどの安倍政権、支えた議員に活躍の場を 夕刊フジ
国民民主党の経済政策は旧民主党以下
自公与党が10月の衆院選で過半数割れしたので、国民民主党との部分連合が必要になったが、国民民主党の経済政策は酷すぎる。旧民主党の悪い意味での継承者だ。
とりあえずは仕方ないが、できれば、来年7月に衆参同時選挙をして解消すべきだ。
公明党は地方選挙では堅調だったのに、衆院選では石破茂総裁(首相)の自民党と組んだために惨敗した。長期的にも少し下降線だが、これは創価学会会員数の微減だけでなく、日本維新の会や国民民主党など中道政党の数が増えたことも理由だ。
大阪などでは、かつて公明党が躍進した原動力となった気分を維新がけっこう採り入れているのでとくにダメージが多かったりしている。
それでも、自民党にとっては、公明党は約束したら確実に協力してくれる頼りになる連立相手だから、絶対に大事にすべきだ。
自公与党の不振は、自民党内の足の引っ張り合いの結果で、団結して選挙に臨めば、過半数回復は難しくない。
それから、3党連立は、小選挙区事情から合理的でない。
先の衆院選で、自民党は公明党に11選挙区だけ譲ったが、それでさえ自民党内の不満は強い。東京で選挙区が増えるのでその分を公明党が望んだが、それすら萩生田都連会長に阻止された。
国民民主党は42人が小選挙区に出馬して11人が勝利し、比例代表でも17人が当選した。もし、国民民主党が連立に加わっても、この28人の現職議員すら一部しか小選挙区を譲ってもらえないだろう。