7人目は徳島ヴォルティスで契約満了となった元日本代表FW柿谷曜一朗。特徴は何といっても天才的なトラップ、パスをはじめとする足元の技術の高さ。名古屋に所属していた2021シーズンのJ1第37節セレッソ大阪戦で味方からパスを受けた柿谷は、自らボールを浮かすワントラップからのバイシクルシュートをゴールネット左隅に突き刺し、同年のJリーグ最優秀ゴール賞に輝いた。他にも多くの動画サイトや専門誌で柿谷の特集が組まれるほど素晴らしいプレーを残している。
2006年にセレッソ大阪でプロデビューした柿谷だが、当時は寝坊癖など素行面で不安視されていた。2009年後半から2011年まで徳島へ期限付き移籍。これを境に素行面での問題も徐々に改善した。2012シーズンからは再びC大阪へ復帰し、同じ年はJ1リーグで10ゴール、翌2013年は21ゴールと才能が開花した。2014シーズン途中にスイスのバーゼル1893で2シーズンプレー。2014FIFAワールドカップブラジル大会にもFW本田圭佑(現無所属)やMF香川真司(C大阪)などと共にメンバー選出された実績を持つ。
2016年に再びC大阪へ帰還し、名古屋への移籍を経て2023年より徳島でプレーしていた。徳島では昨シーズン37試合出場で7ゴール2アシストと奮闘していたが、今シーズンは29試合0ゴール1アシストと結果を出せなかった。現在34歳の柿谷は年俸面や年齢がネックであるが、J2で資金力のあるチームが獲得に動いている可能性は否めない。