京都の下部組織で育った宮吉は、2008年に弱冠16歳でプロ契約を交わしトップチームデビュー。2014年にカターレ富山へのレンタル移籍を経て2015シーズンから再び京都へ復帰。その後、サンフレッチェ広島、北海道コンサドーレ札幌を経て2019年シーズンに三度京都へ帰還している。2021シーズンには自身2度目となる2桁ゴール(10ゴール)を達成し、長年J2で苦しむチームをJ1へ引き上げた。しかし、J1昇格後は徐々に出場機会が減り、カップ戦出場が主となっていた。

契約満了となった宮吉だが、年齢を考えると来て欲しいクラブはまだまだあるだろう。決定力不足が懸念されるJ2クラブなどを中心に、水面下で動きがありそうだ。


ピエロス・ソティリウ 写真:Getty Images

FWピエロス・ソティリウ

6人目にはサンフレッチェ広島で契約満了となったFWピエロス・ソティリウ。恵まれた体格を生かしたポストプレーや要所での得点力が持ち味のストライカー。母国キプロスのサッカークラブであるオリンピアコス・ニコシアの下部組織で育ったソティリウは、2011年にトップチーム昇格を果たす。その後、2012/13シーズンに年間最優秀若手選手賞受賞、ほかにもキプロスの年代別代表チームに選出されるなど華々しいキャリアを築いてきた。キプロスの強豪APOELニコシア、デンマークの名門コペンハーゲン、カザフスタンのアスタナなどを経て2022年に広島へ加入。

同年のルヴァンカップ決勝では2ゴールを挙げ、広島を優勝へ導いたことは印象深い。今シーズンは公式戦35試合に出場し11ゴール2アシストと仕事を果たすも、同ポジションのFW加藤陸次樹や今夏加入のFWゴンサロ・パシエンシアの活躍もあり、後半戦は出場機会が激減した。

J1ではまだまだ活躍が計算できるFWであるが、おそらく高年俸であることが唯一のネックになるだろう。欧州への復帰が既定路線であると考えるが、資金力が潤沢なクラブからのオファーがあれば、Jリーグ内での移籍も考えられそうだ。


柿谷曜一朗 写真:Getty Images

FW柿谷曜一朗