現在32歳の酒井。ポテンシャルが高く魅力的な選手だが、現状J1で手を挙げるクラブは少ないかもしれない。持ち前のボールキープ力が脅威となり得るJ2やJ3で人気株となる可能性は高い。

鈴木孝司 写真:Getty Images

FW鈴木孝司

4人目には2024シーズンまでアルビレックス新潟に在籍していたFW鈴木孝司。シュートセンス、パスセンス、止める、蹴る、ボールキープどれをとっても一定以上のパフォーマンスをこなせる万能型プレーヤー。短所がない点が長所といっても良いだろう。

そんな鈴木はJ3リーグ創設初年度となった2014シーズン、当時所属していた町田ゼルビアで33試合出場19ゴールという衝撃の成績を叩き出し、この年の得点王に輝いた。2019年には町田から当時J2のFC琉球に移籍。この年は出場した27試合で15得点とJ2で圧倒的な活躍を見せた。その後、セレッソ大阪を経て2021シーズンから新潟に加入。同シーズンはJ2で33試合に出場し9ゴール、翌2022シーズンは21試合8ゴール5アシストとチームのJ1昇格に貢献した。2023シーズンはJ1で28試合4ゴール2アシストを記録するも、今季は18試合2ゴール2アシストと成績は上向かず、シーズン終了時に契約満了を通達された。35歳ベテランの経験を欲しがるJ2やJ3クラブが争奪戦を繰り広げる可能性は十分あるだろう。


宮吉拓実 写真:Getty Images

FW宮吉拓実

5人目は京都サンガで契約満了となったFW宮吉拓実を挙げる。俊敏性に優れており、トラップの巧さや両足から繰り出されるコントロールシュートは目を見張るものがある。現在32歳と多少俊敏さは衰えてきたが、スルーパスやシュート精度、ポジショニングの良さは未だ健在である。また、前線からの守備の献身性も年を重ねるごとに向上している印象もあり、出場した試合ではチームに大きく貢献している。