空腹状態でアルコールを多量に摂取すると、胃腸がアルコールを吸収しやすいため、急激に血中のアルコール濃度が上がるからです。

そうなると心筋がアルコールの悪影響をより受けやすくなります。

2つ目は「食事を食べながら、ゆっくり飲む」ことです。

お酒と一緒に食事を摂ると、アルコールと胃の粘膜の接触が緩和され、アルコールの吸収が緩やかになります。

また食べ物によって胃が活動し、腸との間にある弁膜を閉じることで、アルコールが腸に移動することも遅らせられるのです。

加えて、食べ物に含まれる水分は血中のアルコール濃度を薄める働きもしてくれます。

そしてお酒を飲む速度が速いと、血中のアルコール濃度が急に高まりやすいので、「ゆっくり飲む」ことも大切です。

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3つ目は「強いお酒は薄めて飲む」ことです。

これは言わずもがなですが、アルコール度数の高いお酒は胃腸の粘膜を強く刺激し、少量でも酔いが回りやすくなります。

そのため、アルコール度数が高いものは薄めて飲むか、合間に水を適度に飲むことを忘れないようにしましょう。

4つ目は飲み会が終わった後に「運動と入浴を控える」ことです。

お酒をたくさん飲んだ後は血中のアルコール濃度が高くなっており、体は頑張ってアルコールを分解しようと働きます。

ところがこの段階で運動や入浴をすると、血液が筋肉に分散して内臓に血液が集められず、アルコールの分解が遅くなってしまうのです。

人によっては酔いを醒まそうと運動したり、熱いシャワーを浴びる方もいますが、これはむしろ逆効果だと言えます。

また酔っている状態での運動や入浴は、ケガや事故のリスクも高めるので控えましょう。

そして5つ目は「休肝日をつくる」ことです。

年末シーズンに連日連夜お酒を飲みっぱなしだと、胃腸の粘膜がダメージを受けて、アルコールの分解能が落ちてしまいます。

そこで休肝日を設けて、胃腸を回復させることが肝心です。