・それ以前に心臓の持病などがない健康な人でも発症する

・普段あまり飲酒しない人でも、一時的な暴飲がきっかけで発症する

ポイントは急に飲酒量が増えてしまえば、誰でもホリデーハート症候群になりうる点です。

アルコール摂取量の急増は心筋の動きに直接影響を与え、電気信号を乱すことで不整脈へとつながります。

またアルコールの利尿作用も、体内の水分や電解質(カリウムやマグネシウム)を失わせることで、心筋の働きをおかしくさせます。

それから過度の飲酒による興奮やストレス、睡眠不足が交感神経を活性化させて、心拍数の増加や心拍のリズム不全を招くのです。

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Credit: canva

年末シーズンの非日常的な解放感から、お酒を急にガブガブ飲んでしまう人はたくさんいます。

こうした人たちはホリデーハート症候群に片足を突っ込んでしまっている状態と言えるでしょう。

ホリデーハート症候群を起こすと、不規則な心拍のほか、動悸や眩暈、息切れ、胸の不快感や痛み、ふらつき、不安感などに襲われます。

患者の症状の多くは一過性のもので、アルコールが代謝されると次第に不整脈が収まりますが、中には重症になるケースもあります。

その場合は直ちに病院に行き、薬物療法などの治療を受けなければなりません。

こうなってしまうと、せっかくの年末が台無しです。

そこで最後に、ホリデーハート症候群を起こさない最適な方法について見ておきましょう。

ホリデーハート症候群にならない最適な方法

会社や友人との集まりで、お酒を一滴も飲まないことは難しいですし、普段以上に飲酒量が増えるのも避けられないはずです。

しかし適切なお酒の飲み方さえ守れば、ホリデーハート症候群を回避することはできます。

まず1つ目は「空きっ腹でお酒を飲まない」ことです。

空腹の状態で飲み会に参加し、乾杯の音頭でいきなりお酒をグイ飲みする人は多いかもしれません。

これはNGです。