4人目はかつてヴィッセル神戸に所属していたFWリンコン。ブラジル人特有のドリブル技術と味方とのコンビネーションを駆使したプレーが得意な万能型FW。そんなリンコンは15歳からブラジルの各世代別代表の主力としてプレーしており、同年代には現在スペイン1部のレアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがいた。

ブラジルの名門CRフラメンゴの下部組織に所属していたリンコンは、2017年にトップチームへと昇格。頭角を現し始めていた2019年にハムストリングスを負傷し戦線離脱を余儀なくされる。怪我からの復帰後も出場機会に恵まれず悔しいシーズンを送った。2021年にヴィッセル神戸へ完全移籍で加入。しかしリンコンはFW古橋亨梧(現セルティック)やFW大迫勇也といった日本屈指のFW陣を前に影を潜め、出場した公式戦18試合で1ゴールと思うような活躍は出来なかった。

その後もレギュラーに定着できず、2022年8月にブラジル2部のクルゼイロECへとレンタル移籍。途中出場が多く9試合1ゴール2アシストの成績で、2023年3月には早々と神戸への復帰が発表された。2023シーズンは公式戦10試合に出場し4ゴール(天皇杯2ゴール、ルヴァンカップ2ゴール)を挙げるもレギュラーを掴むことは出来なかった。神戸は2024年3月1日にリンコンと合意の上で契約を解除したと発表。翌月18日にオーストリア1部のラインドルフ・アルタッハが獲得するも、度重なる怪我の影響もあり今シーズンはここまでリーグ戦2試合出場ノーゴールと厳しい状況が続いている。しかし、まだ23歳のリンコン。1つのゴールをきっかけに覚醒する可能性も高く、今後の活躍に期待したい。

アレクサンダー・ショルツ 写真:Getty Images

DFアレクサンダー・ショルツ(アル・ワクラ)

日本での最終所属クラブ:浦和レッズ