2024明治安田Jリーグは全日程を消化し、J1からJ3までの各カテゴリーで優勝および昇降格が決定した。これからオフシーズンに突入し、各クラブで選手の入れ替わりが激しくなる。サポーターに惜しまれながらクラブを離れる選手もいれば、Jリーグで花を咲かせることが出来ず海外へ活躍の場を求める選手もいる。
また、移籍後のクラブで多くのサプライズを起こし話題になる選手がいる一方で、なかなか実力を発揮できず苦しむ選手もいる。ここでは、Jリーグから海外クラブに移籍した8人の外国人選手について、特徴や現在の活躍などをピックアップしていく。
MFチャナティップ・ソングラシン(BGパトゥム・ユナイテッド)
日本での最終所属クラブ:川崎フロンターレ
1人目はタイ代表のMFチャナティップ・ソングラシン。身長160センチ体重56キロと小柄ではあるが、初速の速さと俊敏さでゴール前の狭いエリアをすり抜けることが出来るプレーヤーだ。2012年、タイ1部のBECテロ・サーサナ(現ポリス・テロ)でプロキャリアをスタートさせると、初年度にタイリーグ年間最優秀若手選手賞を受賞。2016年には同1部のムアントン・ユナイテッドへ移籍し、翌2017年に当時J1の北海道コンサドーレ札幌へ期限付きで加入した。
Jリーグ初年度は、チームのJ1残留に大きく貢献。翌年にはミハイロ・ペトロヴィッチ体制の下、リーグ4位とクラブ史上最高順位の躍進に尽力した。2022年からはJ1屈指の強豪クラブ・川崎フロンターレへ完全移籍。この時、川崎が札幌に支払った移籍金は約4億6,000万円と言われており、国内クラブ間での史上最高額として多くのサッカーファンに衝撃を与えた。