ドリブラーとしてウィングのポジションでの活躍を期待されたが札幌時代のようなパフォーマンスは見せられず2023シーズン途中に退団。同年6月にタイ1部のBGパトゥム・ユナイテッドへ完全移籍すると、2023/24シーズンは出場したリーグ戦23試合で4ゴール6アシスト、2024/25シーズンには14試合で3ゴール7アシストと故郷タイの地で再び躍動している。日本とタイの架け橋となったチャナティップ。今後の更なる活躍に期待したい。


マイケル・オルンガ 写真:Getty Images

FWマイケル・オルンガ(アル・ドゥハイル)

日本での最終所属クラブ:柏レイソル

2人目は身長193センチ体重85キロと恵まれた体格のFWマイケル・オルンガ。競り合いの強さはもちろん、速さやボールタッチの柔らかさも特徴である。スピードやアクロバティックなプレーなど身体能力の高いアフリカ人選手は多いが、なかでもオルンガは全ての能力に優れた万能型FWである。

2012年にプロキャリアをスタートさせると、4年目のシーズンにはケニアのトップリーグで得点王を獲得。1試合7ゴールを記録するなどケニア国内でもずば抜けた得点力を見せていたオルンガ。2016年にはスウェーデン1部のユールゴールデンに移籍し、国内リーグ得点ランキングで5位に輝くなどの活躍を見せた。しかし翌年以降に移籍した中国1部の貴州智誠やスペイン1部のジローナでは思うように活躍できず、2018年8月に当時J1の柏レイソルに入団した。

当時J2降格の危機に瀕していたクラブの救世主として期待されたが、すぐに結果を出すことは出来ず残念ながらチームは降格。しかし翌2019シーズンは27ゴールをマークし、J2得点ランキング2位の成績を残すなど、チームのJ2優勝とJ1昇格に大きく貢献した。なかでも最終節の京都サンガ戦で魅せた1試合8ゴールの記録は、日本のみならず世界に衝撃を与えた。さらに翌シーズンも7試合連続ゴールを挙げるなど、トータル28ゴールで柏史上初となるJ1リーグ得点王・MVP(最優秀選手賞)に輝いた。