後記 東京で所有する不動産の中に借地権物件があります。その地主がたまたま東京にいる私にアポなしで突然会いに来ました。「以前、お願いしていた固定資産税増大による地代の引き上げのお願いは今回は見送ります」と。ほう、ずいぶん物わかりのよい爺様だなと。そこで私は耳もとで悪魔の囁きをします。「地主さん、そろそろ底地、売りませんか?底地権なんて今時相続された方が困りますよ。現金の方がずっとうれしいって」と。「私も84歳だからなぁ、そうだなぁ、それもいい話だなぁ」。そこで追い打ちのように「底地権売買、不動産屋を通さずに直でやりましょう、司法書士に登記の方をお願いすれば不動産屋の手数料はかからないですよ。書類は私が全部作れます」と。地主はニコニコ顔で帰って行きましたとさ。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月14日の記事より転載させていただきました。