もう一つは金利などの金融政策です。カナダが今週再び0.50%のジャンボ利下げをしました。理由は思った以上に景気が悪いのです。先週末いつも出るイベントに出店していましたが財布のひもの固さに出店していた仲間たちと一様に「今までで圧倒的にサイテーの売り上げ」と嘆いていました。ただアメリカも含め高金利で個人の家計が痛んだ人と更に稼いだ人の二極化が見られ、世の中の景気すら一言では言えない状況になって来たとみています。個人的には25年の市場は慎重に見ていきたいと思います。
紀州ドンファン死亡事件って何だったのだろう?ワイドショー的に言えば紀州ドンファンの話はかつてのカレーヒ素事件と並ぶ和歌山県二大事件ですが、紀州の話は見事に盛られていて、聞いている方はほぼ振り回され続けたような気がします。これでは東野圭吾の推理小説よりリアリティがあって「最後の2ページで大逆転!」そのものだったと思います。もちろん、今回の裁判員裁判の判決は全てではありません。検察側が控訴すればまだこの続きはあります。
私は元妻の須藤氏がどういう立場でドンファンこと野崎氏に接触したのかを再度、冷静に考える必要があると思います。須藤氏がそもそも金の亡者で金のためなら何でもしてきた人生だったところに野崎氏と契約結婚をしたことでワイドショーも視聴者も想像力を膨らませました。須藤氏と野崎氏を結ぶものは月々のお手当100万円だけなのです。それさえもらえれば須藤氏は特段不満がなかったように見えるのです。契約結婚だろうが妻である以上、資産はいずれ転がり込んでる手筈なのです。ただそれを野崎氏が死ぬまで待てないので覚せい剤をどう使わせたのかが焦点です。
もう一つは須藤氏が完全犯罪を企てるほど賢いのか、であります。失礼ですが、そこまで計算ずくの行動をとれたとは思い難いのです。また唯一の信頼しうる家政婦さんが認知症で証拠能力が極めて低い点がこれまたコトをややっこしくしました。裁判員さんが長時間、大量の資料に基づき、判断したことは一定の意味合いがあるのでしょう。偶然の死が絶対にないとは言えません。推理小説的には最後の2ページで大逆転があったわけですが、最後の2行で思わせぶりのセリフがちらっと垣間見えるような気もしないでもありません。須藤氏の裁判所で見せた涙の色は安堵からか、ストレスからの解放なのか、嬉しさなのか、ここを検察がどう分析するか、その出方を待ちたいと思います。
「178万円を目指して来年から引き上げる」 この日本語の解釈について