墜落事故? KGBの秘密兵器? 憶測が飛び交うディアトロフ峠事件の真相

 事件以来、様々な説が飛び交っている。宇宙人による襲撃、小規模な雪崩、強いカタバ風(滑降風)、KGBの秘密兵器実験、イエティによる襲撃、殺人事件のもみ消しなど、その内容は多岐にわたる。

 2019年、事件から60周年を迎えたことを機に、テレビ番組「Expedition Unknown」でこの事件が特集された。司会のジョシュ・ゲイツは、ソ連の捜査官が2月6日には9人の学生たちの死を知っていたことを示す文書について議論している。しかし、テントが発見されたのは2月26日だったとされている。ナショナルジオグラフィックによると、「ソ連の官僚主義がこの事件を隠蔽していた」という。最近になって、ロシア当局は事件の再調査を開始した。