セリエAのみならず、最も欧州の地で成功した日本人選手であろうMF中田英寿(2006年引退)。1998年にペルージャへ加入し、すぐさまセリエAデビュー戦で強豪ユべントス相手に2得点を挙げ、一躍注目を浴びた。2000年にはローマへ移籍し、FWフランチェスコ・トッティ(2017年引退)らと共にプレー。2000/01シーズンにはスクデット(リーグ優勝)を経験し、ユべントス戦での同点ゴールが大きな話題となった。

その後パルマに移籍し、主力として活躍。2002年にはコッパ・イタリア優勝に貢献した。ボローニャ(レンタル移籍)やフィオレンティーナでは出場機会が限られたものの、セリエA通算182試合24得点という成績を残し、日本人選手として初めて世界的な注目を集める活躍を見せた。


名波浩 写真:Getty Images

3:名波浩(ヴェネツィア/1999-2000)

現在日本代表のコーチを務めるMF名波浩(2008年引退)。セリエAでは24試合に出場し1ゴールを記録。セリエA開幕戦のウディネーゼ戦では途中出場し、いきなりアシストを記録。1999年の10月28日のコッパ・イタリア、ペスカーラ戦で移籍後初ゴール。第18節のウディネーゼ戦で自身唯一のリーグ戦ゴールを決めた。ヴェネツィアはセリエBに降格したため、契約条項に定められていた通り、1シーズンで日本に帰国した。


中村俊輔 写真:Getty Images

4:中村俊輔(レッジーナ/2002-2005)

MF中村俊輔(2023年引退)は、2002年7月にレッジーナへ移籍し同年8月に公式戦デビューを果たした。リーグ第3節のインテル戦で初ゴールを含む3試合連続ゴールを記録。代名詞ともいえるフリーキックやPKの精度を武器にチームの主力として活躍した。1年目は7得点を挙げ、チームのセリエA残留に大きく貢献した。