■「暖簾に傷がつく」といった派生語も

「暖簾」の正しい読み方は、「のれん」。日本では、古来より日よけや目隠し、防寒などのために建物の入口や部屋の仕切りに布を吊り下げていたが、そこへ屋号・商号や家紋などが描かれ、次第に商店の目印的な意味合いを持つようになっていったという。

ここから派生して、屋号を「暖簾名」と呼び、弟子や従業員が独立して同じ屋号を使うことを「暖簾分け」と言うようになった。「暖簾に傷がつく」「暖簾をたたむ」なども屋号としての「暖簾」を用いた表現だ。