試合が膠着状態で進む中、42分に昌平FW鄭志錫のセンタリングが相手のハンドを誘発しPK獲得。キッカーを務めたキャプテンのMF大谷湊斗が難なく決めて昌平が先制に成功し1-0とリードしたまま前半を折り返す。後半に入ると川崎が攻勢に出る。53分に昌平自陣のスローインを川崎がインターセプトに成功しカウンターを敢行。FW香取武のラストパスを受けたMF矢越幹都がゴール左隅に流し込み川崎が同点に追いつく。その後は両チーム攻め合うも中々ゴールが決まらない。そんな中で迎えた83分、センターサークル付近でボールを繋ごうする昌平から川崎がインターセプトに成功。奪ったボールをすぐさま左サイドに展開し、途中出場のMF平内一聖が供給したクロスをFW香取武がヘディングで合わせてゴールネットを揺らし逆転に成功する。これが決勝点となり川崎が昌平を退けた。

前節方の順位変動:川崎フロンターレU-18(7位→5位)、昌平高校(5位→7位)


青森山田高校 写真:Getty Images

崖っぷちの尚志、残留に望みをつなぐ

尚志高校(1-1)青森山田高校

【得点者】

  • 72分:オウンゴール(青森山田)
  • 85分:DF西館優真(尚志)

互いに決定機を作るも得点を決めきれず、スコアレスで前半を折り返したこの試合。後半71分、青森山田FW石川大也が左足で強烈なシュートを放つも尚志GK野田馨が好セーブで得点を許さない。直後の72分、試合は遂に動いた。青森山田キャプテンのDF小沼蒼珠のロングスローを野田がパンチングすると、運悪くそのままゴールに吸い込まれオウンゴール。青森山田が先制に成功した。プレミアリーグ残留の為にも負けられない尚志はDF西館優真がヘディングで弾いたボールからチャンスを創出する。右サイドからFW長坂隼汰のクロスに西館が渾身のヘディングでゴールを生み出し同点に追いくと、試合はこのまま終了。他力本願となってしまったものの、残留の可能性を繋げる勝ち点『1』を獲得した尚志は、次節で強敵の鹿島と激突する。