2021シーズンにJ3降格となり、昨2023シーズンはJ3最下位と苦しいシーズンが続くギラヴァンツ北九州。しかし、今季は最終盤までプレーオフ圏争いを演じるなど光明の見えるシーズンとなっていた。そんな北九州の守備を支え続けたのが、浦和レッズから期限付きで加入したDF工藤孝太だ。

開幕からスタメン出場を果たすと、最終的に36試合とほぼ全試合に出場。チームで最も長い出場時間であることからも、いかに重宝された存在かが窺い知れる。守備の要として欠かせない選手であっただけに、来季J2復帰を目指すためにもチームに残ってほしい選手であることは間違いない。

杉本健勇 写真:Getty Images

杉本健勇(大宮アルディージャ)

今季J3の中でも高い攻撃力を誇った大宮アルディージャ。そんな強力な攻撃陣を牽引したのが、ジュビロ磐田から期限付き移籍中のFW杉本健勇だ。2017シーズンはJ1で22ゴールという数字を残したが、以降思うようにゴールを挙げられないシーズンが続いた杉本。しかし、今季は10ゴールと久々の二桁得点をマークし、アシストも7つと前線で強烈な存在感を放った。

今季リーグトップの72ゴールと高い攻撃力をみせた大宮だが、内訳をみると二桁得点者は杉本1人。その分他の選手もそれぞれが得点を挙げているとはいえ、来季カテゴリーが上がることを踏まえれば杉本を失うことによる得点力不足への懸念もある。今冬補強の動きも注目なクラブだが、輝きを取り戻したストライカーの去就にも大いに注目だ。


FC琉球 タピック県総ひやごんスタジアム 写真:Getty Images

東ジョン(FC琉球)

2022シーズンにJ2からの降格を味わい、昨季は5年ぶりのJ3で17位と大苦戦を強いられたFC琉球。低迷の原因でもあった失点の多さをどう改善するかが注目されるなか、名古屋グランパスから期限付きで加入したGK東ジョンが守護神として存在感を放った。