■1922年:スウェーデン
もう1つの古い記録では、1922年にスウェーデンのコルスヴァ(Kolsva)の南西部に位置するオルスタ(Orsta)の小さな村で起きたケースがある。
8歳のオスティン・エングストロームは放課後にクラスメイトの家に行って友人数人と遊んだ。
午後3時30分頃、彼らは遊びをやめてそれぞれ家路に就いた。オスティンは一人で家に帰ったのだが、午後7時30分を過ぎても帰宅することはなかった。心配した家族は道順を良く知っている長男のグスタフに弟を探しに行かせた。
グスタフは帰宅ルートをくまなく探したのだがオスティンの姿を見つけることはできなかった。しかたなくグスタフはそのまま家に戻ったのだが、なんとオスティンは無事帰宅していたのだ。
オスティンは帰宅途中、森の低い空に3つの灰色の浮遊物体が浮いているのを見たという。3つの物体はまるで呼吸しているかのように脈を打っていたと説明した。
彼が覚えている次のことは、家から少し離れた暗闇の中で道に横たわっていて、寒さに凍えている自分だったという。浮遊物体を目撃してから約4時間、まるで気を失っていたかのようにオスティンには何の記憶もなかったのである。そして路上で目覚めたオスティンは家に向かい夜8時半頃に帰宅した。ちなみにオスティンはこの後、風邪の症状を引き起こして4日間寝込んだということだ。