2019年~2020年まで横浜F・マリノスに所属し、1年目のシーズンはアグレッシブな戦術を敷くアンジェ・ポステコグルー監督の下でひと際輝いた。特に守備範囲の広さはファンに大きな衝撃を与え、横浜FMはこの年に15年ぶりのJ1優勝を果たしている。2020年10月の期限付き移籍を経て翌年から鳥栖に完全移籍し現在に至る。同クラブがJ2降格となったこともあり、GKに不安を抱えるJ1チームが興味を抱いていてもおかしくはない。

  • 生年月日:1989年12月22日(34歳)
  • 今季出場数:公式戦38試合(リーグ戦37、ルヴァンカップ1)

ソン・ボムグン 写真:Getty Images

ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)

4人目は韓国代表のソン・ボムグンを挙げたい。ソンはセービング力に絶対的な自信を持っており、数多くのピンチを救ってきた。昨シーズンはJ1第2位となるセーブポイントをマークしている。今シーズンはここまで20試合に出場しているが、第28節の名古屋戦(0-1)以降は今夏に川崎から加入したGK上福元直人に正GKの座を奪われており出場機会を失っている状況だ。セービング能力は確かであり、サブのGKとして据えるのはもったいない。今オフGKの玉突き移籍が起これば、真っ先に候補としてソンの名前が挙がることが考えられる。

  • 生年月日:1997年10月15日(28歳)
  • 今季出場数:公式戦21試合(リーグ戦20、ルヴァンカップ1)
小島亨介 写真:Getty Images

小島亨介(アルビレックス新潟)

5人目は小島亨介だ。身長183センチとGKの中では決してサイズのある方ではないが、抜群の反射神経を生かしたシュートストップに加えハイボール処理に長けているプレーヤーだ。2019年に当時J1の大分トリニータでプロキャリアをスタートさせると、翌年アルビレックス新潟(当時J2)に期限付きで移籍し1年目は22試合に出場。2022年に完全移籍すると正GKとして台頭し、チームをJ1昇格へと導いた実績を持つ。国際試合の経験も豊富で、U-16日本代表を皮切りに各年代で代表に選出されている。2017年にはFIFA U-20ワールドカップ、A代表では2019年にコパ・アメリカ、EAFF E-1サッカー選手権大会にも召集されている。