■戦闘面に大幅なテコ入れ
結論からいうとかなり良リメイクでした。しっかりとドラクエらしさを残しつつ、ストーリーラインの演出が強化されていて、特に父・オルテガの旅の物語に厚みが増しています。
オリジナルのファミコン版ではドット絵で想像を膨らませるしかなかったイベントがグラフィカルにわかりやすくなったのと、ボイスがついたのもいい味を出しています。
発売前は主人公の性別の表記が物議を醸したりもしていましたが、いざ遊んでみると、性格診断では「あなたはエッチです。それもかなり」などと言われるし、「セクシーギャル」や「ぱふぱふ」といった表現はそのまま残されていました。
戦闘面は大幅にテコ入れされていて、オリジナル版にはなかった「とくぎ」が使用可能になった点や、道具欄の自由度の増加に伴ってめちゃくちゃ遊びやすくなった印象です。
特に敵グループや全体を攻撃できるムチやブーメランはシリーズの中でもかなり強力な部類で、最後まで第一線で活躍し続けてくれました。
仲間のAIもかなりかしこいので、作戦を「バッチリがんばれ」のままにして遊んでいても状況に応じて魔法や補助、回復を使い分けてくれるので、自分で操作するよりも優秀なんじゃないかと思いました。
オリジナル版で見知ったマップもHD-2Dで遊ぶと印象が大きく変わり、特定のロケーションはかなり綺麗に感じました。また、アレンジされたBGMも素晴らしかったです。