続いて、51~100の順位です。

図2 労働者1人あたりGDP 実質 購買力平価換算値 2023年 51~100位ILOSTATより)

図2が労働者1人あたりGDPの51~100位のグラフです。

欧州(主に東欧・南欧)、中南米、アフリカとバランスよく含まれている印象ですね。50~60位台は東欧・南欧諸国が目立ちます。

アジア地域では所得水準の高い国に次いで60位にマレーシアが入りますが、後はモルディブ、中国、フィジーなどが入る程度で、このあたりの順位ではあまり多くは含まれないようです。

アフリカ諸国も比較的多い事がわかります。

BRICsとして注目されるロシア(5.8万ドル)は62位、中国(3.6万ドル)は95位、ブラジル(3.3万ドル)は99位です。

日本とはまだ差がありますが、特にロシアはかなり近い水準と言っても良い位置ですね。

4. 労働者1人あたりGDP 101~150位

続いて、101~150位のグラフです。

図3 労働者1人あたりGDP 実質 購買力平価換算値 2023年 101~150位ILOSTATより

図3が労働者1人あたりGDPの101~150位のグラフです。

101~120位くらいまでに中南米の国々が多く含まれています。

タイ(3.2万ドル)、モンゴル(3.3万ドル)、インドネシア(2.6万ドル)もこのあたりの順位ですね。

120位以降はアジア地域とアフリカ地域が多いようです。

インド(1.9万ドル)は126位となります。

5. 労働者1人あたりGDPの推移

続いて、主要国の労働者1人あたりGDPの推移についても見てみましょう。

図2 労働者1人あたりGDP 実質 購買力平価換算値 (ILOSTATより)

図2が主要先進国と韓国、BRICs他の労働者1人あたりGDPの推移です。

1991年の時点では日本(青)はイギリスとほとんど変わらない水準でしたが、徐々に差が開いていて2023年では2割近くの差があります。