第二次世界大戦中はやむを得ない事情もあったものの、大戦後のアメリカが異常なほど多くの戦争に関与してきた事実について、これほど説得力のある表を見つけ、Xに投稿していたのです。

アメリカという国は金融業界だけ見ていると、万年好況の地上の楽園のように見えますが、それは決して当たり前の経済発展の結果出現した楽園ではなく、戦争利得と切り離せないほど深くかかわっているのだと見極めることが大事です。

そしてもっと意外な人も、アメリカが瀕している全面戦争の危機について真剣に考えていることを最近発見しました。

The Great Martisさんです。もう現役は退いた罫線分析の専門家らしく、いろいろおもしろい線を引いては「今度こそ大暴落がやってくるぞ。みんな怖がれ、怖がれ」と言い続けている、いささか狼老年的な人です。

ところがそのグレート・マーティスさんが、ロシア軍による弾頭抜きの中距離飛翔体オレシュニク発射直前の今月19日に、次のグラフを掲載して「もし核弾頭をつけたミサイルの打ち合いになったら、アメリカは惨憺たる負け方をするぞ」と警鐘を鳴らしていたのです。

ほとんど何の被害も出なかったとはいえ、オレシュニクの高性能ぶり(これについては、後篇で信頼すべきXアカウントをご紹介します)が知れ渡るにつれて、ウクライナでもイスラエルでも急激に停戦・講和への機運が盛り上がってきたようですから、タイミングは絶妙でした。

私自身はチャート分析はほとんど信用していませんが、これほど勘のいい人が引く罫線なら当たる確率も他の罫線屋さんよりは高いのではないでしょうか。

金融業界エスタブリッシュメントに挑む人たち

ス―パーマイクロコンピューターの上場廃止は、直前で半年期限延長となりました。ですが、大量の顧客離れに苦しむ同社は、エヌヴィディア製の最新GPUを搭載したサーバーのたたき売りで資金繰りをしているようです。

当然、エヌヴィディアの業績にも響いてくるはずなのに、今のところ同社の収益成長見通しは下方修正されていません。ただ、この会社がマイクロソフト、メタ、テスラといった大口顧客と循環取引をして架空売上を計上しているのは、ほぼ確実です。