続く8月30日記者会見では、奥谷委員長は確かに「書いてある事は概ね事実認定できるのでは」と発言していますが、委員会としての見解ではないとつつ個人的な見解であるという前置きをしており、その事実がパワハラであるか否かの評価は慎重に避けています。

また、この日、記者から3月27日の知事会見で斎藤知事が「嘘800」などと発言したことはパワハラではないか?と問われており、これに対して奥谷氏が個人的見解として「パワハラと言ってよいのではないか」と発言しているのは事実です。

しかし、これは当然、【3月12日付の県民局長告発文書に記載されていた7項目の内のパワハラ項目について】ではなく、当該文書の正当性や知事の文書の扱いの正当性とは全く関係が無い話です。

百条委員会の調査事項は「文書の7項目の真偽に関連する事項」であり、記者が問うた内容は、百条委員会の職責からは外れたものです。

2回目の証人尋問が終了した段階の9月6日にも百条委員会が記者会見を行っていますが、ここでも「パワハラの事実が認められる」という発言はありませんでした。

10月の委員会は知事選への影響を考慮して非公開、記者会見動画も無いようです。

11月18日の会見、11月25日の会見でも委員会や委員長がパワハラを認定したという事実はありません。

「県の公益通報窓口がパワハラ認定できず」報道はあるが正式公表はされていない