八戸は、全Jクラブ最低クラスの1億2,000万円程度のチーム人件費。ホームスタジアムのプライフーズスタジアムも、サッカー専用だが収容人数は約5,000人と、こぢんまりとしたものだ。
2019シーズンからJ3に参戦した後は、毎年監督をすげ替えてきたが、2シーズン目を完走した時点で、クラブ最長記録を更新している石崎監督。この低予算クラブで結果を出したことで、66歳となった現在でも存在感を示している。戦術家というよりモチベーター色が強く情にも厚いことで、同監督を慕い「一緒に戦いたい」と移籍してくる選手がいるほどだ。
最終節前日の11月23日に続投が発表された。来2025シーズンも引き続きJ2昇格を目指すことになるが、“その日”のために、スタジアム拡張などハード面の充実は急務だ。
いわてグルージャ盛岡:星川敬監督
評価:★☆☆☆☆/続投可能性:100%
開幕から低空飛行を続け、最終節を待たずにJFL降格となってしまったいわてグルージャ盛岡。総得点「27」も総失点「80」もリーグワーストで、得失点差「-53」では言い訳のしようもないだろう。
チーム人件費はJ3中位の約2億5,000万円だが、トップスコアラーにして背番号10を与えられたナイジェリア出身のMFオタボー・ケネスは5ゴールに終わった。22歳の彼に攻撃陣を引っ張る役割を与えるには、やや若すぎた印象だ。
星川敬監督は、現役時代、読売ユースから1995年にヴェルディ川崎に入団。当時はカズ(三浦知良)、ラモス瑠偉、武田修宏らが集うスター集団で、1試合も出場することなく2年で引退。指導者の道を進むことになるが、2009年初監督を務めた女子サッカーの日テレベレーザでは「クラブの秩序と統制を乱す」行為をしたとして2010年7月に解任された。見込みのある若手選手に海外移籍を勧めたというのが、その真相のようだ。