「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」とは意味が異なる

「前門の虎後門の狼」とはどんな意味?その由来や類義語は?
(画像=『FUNDO』より引用)

「前門の虎後門の狼」とよく似た言葉に「泣きっ面に蜂」や「踏んだり蹴ったり」があります。
しかし、両者は若干ニュアンスが変わってくるので注意しましょう。

「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」の意味

「前門の虎後門の狼」は「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」と似ています。

しかし、厳密には「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」と意味が違います。

「泣きっ面に蜂」は災難に遭遇している中、さらに災難に遭遇することを意味することわざです。
「踏んだり蹴ったり」も同様に災難に見舞われている中でさらなる災難に見舞われることを意味します。

どちらも「前門の虎後門の狼」によく似た表現といえるでしょう。
ただし、両者は微妙なニュアンスが変わるので注意したいです。

「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」との違い

「泣きっ面に蜂」も「踏んだり蹴ったり」も現在進行形で災難が降りかかっている中、さらに災難が降りかかることを意味します。

対して「前門の虎後門の狼」は1つの災難に対処したとしても、新たな災難が生まれるものという意味で使用します。

どちらも非常に似た言葉ではあるものの「災難の最中に他の災難が発生するのか」「災難の後に別の災難が発生するのか」という違いがあるわけです。

その点に注目して使い分けるとわかりやすいのではないでしょうか。