見どころ3. 装飾芸術美術館 貴族の邸宅を華やかに彩るアズレージョ
リスボンの中でもひときわ古い街並みが残るアルファマ地区に、17世紀の邸宅を利用した「装飾芸術美術館」があります。目の前にはポルタス・デ・ソル広場があり、旧市街の家々とテージョ川の眺めが絶景。
館内はかつてのポルトガルの貴族のお屋敷の雰囲気を再現しており、家具調度品や金細工、磁器、絵画などのコレクションが、優美な部屋に飾られています。
この邸宅のあちこちを彩るアズレージョが素敵です。屋内へと続く階段の壁には、騙し絵的な手すりを描くアズレージョ。きらびやかな家具が並ぶ室内の腰壁も、花や天使を描くアズレージョ。
豪奢な食堂や寝室の壁にも唐草模様が優美なアズレージョ...と、華やかな絵タイルのオンパレードなのです。
等身大の人物像を背景から切り抜いたように配置したアズレージョもあります。並んで記念撮影すると、絵の中の人物と会話している気分になりますよ。
昔の貴族はアズレージョを巧みに使って、生活を華やかに演出していたのだなあと実感できる邸宅です。眺望抜群のポルタス・デ・ソル広場とともに、訪れることをおすすめします!
装飾芸術美術館(Museu Escola de Artes Decorativas)
- 住所:Largo Portas do Sol 2, 1100-411 Lisboa
- 営業時間:10:00~17:00
- 休館日:火曜日、1/1、5/1、12/25
- 料金:€10
- 公式サイト:装飾芸術美術館
見どころ4. 国立アズレージョ美術館はポルトガルの宝
リスボンの中心地から北東の少し離れた場所にある「国立アズレージョ美術館」は、15世紀から現代までの珠玉のアズレージョを展示する施設。マードレ・デ・デウス修道院を改装して作られました。
優美なアーチの回廊や礼拝堂を彩るアズレージョが美しく、展示品というよりも生きたアズレージョを見る思いがする美術館です。
バス停「Igreja de Madre de Deus」からは、徒歩で1分ほど。中心部からバスに乗って見に行く価値は、十分にあります!
イスラム文化の影響が色濃い初期の幾何学模様の絵タイルや17世紀のタペストリーのような青と白の歴史画、現代のタイルアートなど、幅広いアズレージョを一度に見られるのが魅力。
リスボン大震災前の街並みを壁いっぱいに描いたアズレージョもあります。自分が訪れた場所や泊まっている地域を確認したくなります。時間をたっぷり取って訪れることをおすすめします。
国立アズレージョ美術館(Museu Nacional do Azulejo)
- 住所:Largo Portas do Sol 2, 1100-411 Lisboa
- 営業時間:10:00~13:00 14:00~18:00
- 休館日:月曜日、1/1、聖日曜日、5/1、6/13、12/25
- 料金:€8
- 公式サイト:国立アズレージョ美術館