特に『Jリーグジャッジリプレイ』については、解説を務めていた元国際審判員の家本政明氏が昨2023シーズン最後の配信で、J1昇格プレーオフ決勝(東京ヴェルディ対清水エスパルス1-1/レギュレーションにより東京Vが昇格)における後半アディショナルタイムのPKについて、「染野(PKを得た東京VのFW染野唯月)によるイニシエイト(自らDFに接触しファウルを誘発させるプレー)ではないか」と発言し、誤審を匂わせたことが原因で“消された”という噂も立った。

事実その後に登場したのが、現役審判員が登場し舞台裏の苦労を紹介する『シンレポ:Jリーグ審判レポート』なる批判精神のかけらもない内容の番組だったことが、この噂に真実味をまとわせている。

かろうじて、Jリーグのダイジェスト番組『やべっちスタジアム』と、元日本代表DFで森保ジャパンのロールモデルコーチも務める内田篤人氏がMCを務める『Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME』は生き残っているが、いずれも番組スポンサーが付いている。


Jリーグ旗 写真:Getty Images

来2025シーズンからはJ3中継も終了

現在DAZNは、2026W杯アジア最終予選を戦う日本代表戦において、放映権料が高騰し民放テレビ局がアウェイ戦中継を諦めたところに“救世主”として名乗りを挙げ、独占配信を行っている。

しかし、11月15日のインドネシア代表戦と、19日の中国代表戦では「無料配信」を謳っておきながら、その内容は『Fan Zone』と題し、『やべっちスタジアム』MC矢部浩之氏を中心に、漫才コンビ・ウエストランドの井口浩之氏や、ももいろクローバーZの玉井詩織氏が出演。インドネシア戦では解説の林陵平氏が、中国戦では槙野智章氏が適時コメントを挿入するという、とても「試合中継」とは呼べないバラエティー色を前面に押し出したものだった。