現在33歳のファン・ダイクは、過去10年間で世界でも屈指のディフェンダーとして活躍してきた。リバプールではプレミアリーグやCLを含む数々のタイトルを獲得し、ほぼすべての主要な栄冠を手にしてきた。2019年にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)に次ぐバロンドール2位に輝いたが、年齢も考慮するとこの先の現役生活で彼がこの栄誉を獲得するチャンスは少ないかもしれない。


ロベルト・カルロス 写真:Getty Images

ロベルト・カルロス(ブラジル)

DF(バロンドール最高順位:2002年2位)

ブラジル代表が2002年のW杯を制覇した直後、レアル・マドリードのレジェンドであるDFロベルト・カルロス(2015年引退)がバロンドールの受賞に迫り、同郷のロナウドに次ぐ2位に輝いた。

ロナウドが同W杯の得点王となり、決勝のドイツ代表戦(2-0)で2ゴールを挙げたことを考えると、2002年にカルロスが彼を上回ってバロンドールを受賞すべきだったとは言い難い。しかし、もしロナウドの偉業がなかったとすれば、受賞にふさわしい存在であったのは間違いなかったのではないだろうか。

史上最高の左サイドバックとして攻撃的なオーバーラップ、巧みなドリブル、そして代名詞ともいえる強烈なフリーキックで知られていた。

シャビ・エルナンデス 写真:Getty Images

シャビ・エルナンデス(スペイン)

MF(バロンドール最高順位:2009年、2010年、2011年の3位)

多くの人の記憶に残っているであろうMFシャビ・エルナンデス(2019年引退)は、史上最高のチームの1つと称されたスペインのバルセロナ黄金期(2008-2015)の中心的存在だった。卓越したディープライング・プレーメーカー(あるいは「レジスタ」とも呼ばれる)であり、比類なきパスレンジと視野を駆使して試合のテンポを自在に操る能力で群を抜いていた。