DFパオロ・マルディーニ(2009年引退)は、最も尊敬されるDFの選手の1人かもしれない。例えばイングランド代表で長らく活躍したDFジョン・テリー(2018年引退)は「いつか自分もマルディーニのように素晴らしい選手になりたい」と語っていた。同じく同代表で活躍したDFリオ・ファーディナンド(2015年引退)も「マルディーニが最高だ」と話している。
また、多くのフォワードにとって最も手ごわい相手であり、それこそが彼への最高の賛辞と言えるかもしれない。「マルディーニは私が対戦した中で最強の選手だ」と、ブラジルの伝説的な選手ロナウドは語っている。元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(2023年引退)も「マルディーニはこれまで対戦した中で最も優れ、最も厳しいDFだった。彼は全てを備えていた。強く、賢く、そして卓越したマンマーカーだった」と述べている。
しかし、同時代の選手たちからこれほど称賛されながらも、マルディーニはキャリアの中でセリエA優勝7回、ヨーロッパカップ(現CL)制覇5回という輝かしい実績を残しながら、バロンドールを一度も受賞することはなかった。最も受賞に近づいたのは1994年と2003年で、いずれも3位に終わっている。
フィルジル・ファン・ダイク(オランダ)
DF(バロンドール最高順位:2019年2位)
上述のマルディーニが「私はイタリア代表でアレッサンドロ・ネスタ(2015年引退)、フランコ・バレージ(1997年引退)、カンナヴァーロのような偉大なDF達と一緒にプレーしてきたが、オランダ代表のDFフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)と組めなかったのは不運だったと思う。ファン・ダイクはサッカー史上最高のディフェンダーになるだろう」と語ったことを、2022年に移籍市場の専門家ファブリツィオ・ロマーノ氏が伝えた。