空気中の水蒸気が凝結し、細かな水滴となって浮遊している状態のことをいう“霧”。一般的には気象条件がそろって発生するものだと考えられているが、神隠しを引き起こす奇妙な霧の発生が世界中で目撃されている。
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■消失したチリ空軍中尉と飛行機
1914年、チリ空軍のパイロット、アレハンドロ・ベロ中尉は試験演習に参加している時に“奇妙な霧”にのみ込まれ、飛行機ごと姿をくらました。目撃者は“奇妙な霧”に突入したアレハンドロの飛行機が、数秒後に出てくると予想したが彼はそのまま“消失”。その後、地域一帯から広域にわたり捜査が行われたものの、アレハンドロどころか飛行機すら発見されることはなかった。この事件はチリ国内で大きく取り上げられ、個人的に彼の飛行機を探し始める人が続出。また、なにかの途中で姿を消してしまう人のことを“ベロ中尉のように見失う”と例える表現も生まれたのだとか。