歴代の3気筒エンジンの名車④

ホンダ MVX250F

前2気筒、後ろ1気筒のV型3気筒というユニークなシリンダーレイアウトで登場したのが、ホンダのMVX250Fです。V型トリプルの特性を生かした軽量で低振動なエンジンが魅力でしたが、逆に2ストロークの持ち味でもあるパンチ力は影をひそめてしまいました。

そのためライバルであるヤマハのRZRやスズキのRGガンマに対し、販売面では苦戦しましたが、市販車初の2ストロークV型トリプル搭載車として、ライダーの記憶に残る名車とも言えます。

スペック

メーカー ホンダ
エンジン形式 水冷2ストローク ピストンリードバルブV型3気筒
排気量 249cc
最高出力 40ps/9000rpm
最大トルク 3.2kgf-m/8500rpm
全長×全幅×全高 2010mmx735mmx1155mm
シート高 780mm
車両重量 155kg

歴代の3気筒エンジンの名車⑤

ホンダ NS500

バイクレースの最高峰であった世界グランプリ500ccクラスの、ホンダのファクトリーマシンがNS500です。最大の特徴は、当時主流だった直列4気筒ではなく、前1気筒、後ろ2気筒のV型3気筒のシリンダーレイアウトを採用した点です。

3気筒ならではの軽快な走りで、フレディ・スペンサーによって世界チャンピオンに輝き、名車の仲間入りを果たしました。その後、市販車として同じシリンダーレイアウトを持つレプリカモデルのNS400も発売されました。

スペック

メーカー ホンダ
エンジン形式 水冷2ストローク ピストンリードバルブV型3気筒
排気量 498.6cc
最高出力 130.1ps/11000rpm
最大トルク 113.26kg