歴代の3気筒エンジンの名車②

スズキ GT380

当時人気だったカワサキのマッハシリーズに対抗すべく、水冷2ストローク3気筒のシリンダーレイアウトを搭載して投入されたのが、スズキのGT380です。「じゃじゃ馬」と呼ばれたマッハと比較して、このGTはトリプルならではの特性を生かしたマイルドな乗り味で人気を博しました。

中央のシリンダーの冷却効率を高めるため採用された、ラムエアーシステムと呼ばれる独特なシリンダーヘッド形状でも話題になった、昭和の名車の一台と言えます。

スペック

メーカー スズキ
エンジン形式 空冷2ストローク ピストンバルブ直列3気筒
排気量 371cc
最高出力 38ps/7500rpm
最大トルク 3.8kgf-m/6500rpm
全長×全幅×全高 2090mm×815mm×1380mm
車両重量 183kg

歴代の3気筒エンジンの名車③

ヤマハ GX750

並列2気筒だったヤマハのTX750の後継モデルとして、直列3気筒のパワーユニットを与えられたのが、ヤマハスポーツGX750です。

3into1のエキゾーストシステムやトリプルディスクブレーキ、シャフトドライブなど、他社のライバルとは一味ちがう装備で人気を博し、1981年に空冷直列4気筒のXJ750にバトンタッチする形でその役目を終えました。

スペック

メーカー ヤマハ
エンジン形式 空冷4ストロークDOHC2バルブ直列3気筒
排気量 747cc
最高出力 6ps/8000rpm
最大トルク 6.3kgf-m/6500rpm
全長×全幅×全高 2155mmx850mmx1150mm
シート高 825mm
乾燥重量 237kg