とはいえ、まだまだ塗装職人にしかできない洗練された作業は多く存在します。そのような業務に職人さんたちが集中するためにも、ロボットがもつ可能性をどんどん広げていくつもりです。
AIを駆使して、不良検品をおこなう機械の研究も進んでいるそうです
【BEFORE】デザインセンター エントランス
【AFTER】デザインセンター エントランス
【BEFORE】デザインセンター工場部
【AFTER】デザインセンター工場部 塗装ロボットの活用で熟練の職人3人が1日かけて仕上げていた作業が、入社2年目の社員1名で対応可能に
部分的に製品の硬さを調節できる特殊な3Dプリンター。図面さえあれば、すぐに塗装が可能かどうかを実際に色を塗って判断できるようになったといいます
小中学生向けのレジンを使ったアクセサリー作りのワークショップを開催。ただ作るだけでなく、それぞれが自由に色の調合まで楽しめるのがワカヤマならでは
ワカヤマがこじ開ける「世界的企業へのトビラ」
ーーー色にこだわり続けたワカヤマは、若山さんの就任後に売上が2倍以上を記録したと聞きました。これまでの道のりには、どのような苦労があったのでしょうか。
若山:大変だったことといえば、毎日かもしれません……(笑)。ワカヤマには、どこに相談しても解決できなかった悩みが多く寄せられるため、こうしているいまも常に悩み続けているのが本音です。
とはいえ、鯖江市ならではの伝統工芸や、ワカヤマが蓄積してきた“色”の知見・技術で顧客の売上やイメージアップに貢献できる喜びは、何者にも代えがたい経験です。おかげで、刺激的で楽しい日々を送れていると思っています。
デザイナーと一緒に作ったデザインセンターのカフェスペース。カウンターは越前和紙で装飾されている
ーーー最後に、若山さんが思い描くワカヤマの未来の姿を教えてください。