それでも小林監督を退任させる可能性は高いとみる。ここ一番の試合をことごとく落とした勝負弱さもさることながら、この順位は23ゴールを記録し得点王を獲得したFW小森飛絢の大活躍によるものだからだ。その小森も、来季はこのチームにはいないだろう。そうなれば、チーム作りを一から始めなければならなくなる。また、自身の限界を知った小林監督の側から辞任を申し出る可能性もある。

来季には16シーズン目のJ2の舞台となる千葉。しかし、このチームから「必ずJ1に上がってやる」という気概は見えない。チーム人件費もJ2中位の8億円強、それでもホームのフクダ電子アリーナはJ1時代と変わらない集客力を誇っている。下手にJ1に昇格してしまったら人件費を上げざるを得ない。そこでフロントはあえて「現状維持」の道を選んでいるといったら言い過ぎだろうか。


四方田修平監督 写真:Getty Images

横浜FC:四方田修平監督

評価:★★★★★/続投可能性:90%

昨2023シーズン、たった1枠だった降格枠に入ってしまった横浜FC。しかしフロントは四方田修平監督の続投を決断。結果的にこれが奏功し、最後はギリギリだったが、1年でのJ1復帰を成し遂げた。正式発表はまだないが、引き抜きにでも遭わない限り続投が基本路線だろう。

2021シーズン途中から就任した四方田監督。5年目突入となれば、クラブ最長記録を更新する。4度目のJ2降格を回避するためには、今季の戦力にプラスアルファが必須となる。特に今季、チームのトップスコアラーが、7ゴールを記録した36歳のFW伊藤翔と32歳のFW小川慶治朗では、やや心もとない。失点の少なさ(27)でJ2を乗り切ったものの、同じ戦い方がJ1で通用するかといえば疑問だ。

四方田監督も、それは十分に理解しているだろう。片原大示郎社長と、2024シーズンからGM(ゼネラルマネジャー)に就任した田端秀規氏の腕の見せ所でもある。


大塚真司監督 写真:Getty Images

ヴァンフォーレ甲府:大塚真司監督