評価:★★★★☆/続投可能性:90%
2014シーズン途中から2019シーズンまで、ライバルであるベガルタ仙台の監督を務めていた渡邉晋監督。2021シーズンにレノファ山口を挟み、2022シーズンモンテディオ山形のコーチに就任、2023シーズン途中に解任されたピーター・クラモフスキー監督の後任として、監督に就任した。
就任シーズン、いきなりチームを5位に押し上げ、昇格プレーオフに導いてみせた(準決勝の清水戦でスコアレスドロー、レギュレーションにより敗退)。そして今2024シーズン終盤、怒涛の9連勝で4位にまで順位を上げ、再びプレーオフ切符をつかむ。
山形はプレーオフ進出チームの中で唯一、外国人助っ人のいないチームだ。この事実だけで、渡邉監督がいかに優れた指揮官であるかを証明している。夏の補強で、鹿島アントラーズから地元出身のMF土居聖真を獲得した第25節以降、12勝1敗1分けという驚異的な成績を収め、土居自身も5ゴールを記録し、チームに貢献した。
正式発表には至っていないが、渡邉監督の続投は既定路線であることは間違いないと思われる。気掛かりな面があるとしたら、J1クラブから引き抜きに遭うケースだろう。
いわきFC:田村雄三監督
評価:★★★☆☆/続投可能性:80%
いわきFCは、東日本大震災を機に2012年に前身クラブが創設され、2015年アンダーアーマーの日本法人が運営権を譲り受け、社長に就任した元柏レイソルFW大倉智氏が「いわきを東北一の都市にする」と宣言した上で、福島県リーグからJ2昇格までわずか8年(その間、7回優勝&昇格)で到達した。
県リーグ時代からJFLまでチームを率いていた田村雄三監督がS級ライセンスを取得していなかったため、J3昇格と同時に村主博正氏に監督の座を譲り、自身はスポーツディレクターに就任したが、2023年にS級ライセンスを取得したことと、チームがJ3降格圏に低迷していたことを受け、シーズン途中に再び監督に就任。チームを立て直し、J2残留へと導いた。