評価:★★☆☆☆/続投可能性:100%
大分トリニータは、下平隆宏監督の下で2022シーズン5位、2023シーズン9位の成績を収め、今2024シーズンは「J1昇格」を旗印に3シーズンぶりに片野坂知宏監督を復帰させた。
攻守に切れ目のない「シームレスフットボール」を掲げたものの、序盤から低迷して一時は17位にまで順位を落とし、解任も囁かれた。最終的には16位に終わったものの、降格3チームがモチベーションを失い、勝ち点を伸ばせなかったことによるもので、特に総得点は「33」と、降格した栃木SCと同じ、J2ワーストの数字だ。
既に来季続投の方針と報じられ、通算で8シーズン目の指揮が内定している片野坂監督。前政権時(2016-21)の「疑似カウンター」や、前述の「シームレスフットボール」といった、先鋭的な戦術をピッチ上で表現できる選手を揃える作業が先だろう。それが出来なければ、2015シーズン(21位)以来のJ3降格も現実となりかねない。
ロアッソ熊本:大木武監督
評価:★★★☆☆/続投可能性:100%
J3時代の2020シーズンからロアッソ熊本の指揮を執る大木武監督。既に来季続投は発表され、クラブ最長記録を更新する6シーズン目の指揮が決まっている。
2021シーズンのJ3優勝のみならず、2022シーズンのJ2リーグ4位というクラブ史上最高の成績を収めた大木監督。ヴァンフォーレ甲府(2002、2005-07)、清水エスパルス(2003)、京都サンガ(2011-13)、FC岐阜(2017-19)と、Jでの指導経験が豊富なだけではなく、2007年には当時の岡田武史監督に「自分にはない考えを持っている」と言わせ、日本代表コーチにオファーされている。2010年南アフリカW杯に帯同し、16強進出に貢献した。