第20回社会保障審議会年金部会の開催について|厚生労働省
令和6年11月15日(金)14:00~16:00に開催される社会保障審議会年金部会において、脱退一時金に関して審議されます。YouTubeでライブ配信も予定しています。
過去に脱退一時金に関して議論されたものとして以下
社会保障審議会(年金部会)|厚生労働省
第3回社会保障審議会年金部会 議事録|厚生労働省
第13回社会保障審議会年金部会 議事録|厚生労働省
さて、制度改正の方向性として考えられるのは、朝日等の報道に現われたものだけではない、と思いたいです。
例えば、「永住者」(特別永住者とは別)の資格の者が脱退一時金を受け取ることに関して。永住者の数が右肩上がりであること、この者らが脱退一時金問題の中心的な集団であること、日本国籍への帰化の前段階の者が含まれることから、決して無視できない要素です。
稲田朋美議員の質疑に対する岸田総理大臣の答弁によれば、永住者も脱退一時金を受給できるのですが(特別永住者とは別)、永住外国人は日本に永住することが前提ですから、年金を解約して母国に帰るということを前提とした脱退一時金の支給は矛盾しているという指摘が為されています。
この指摘が年金部会でも行われていたことは総理も承知しているとしていますが、制度趣旨からは、永住者は脱退一時金支給の請求はできないとしたり、永住資格の許可に当たって脱退一時金の請求履歴、要は年金の積み立て状況を生計要件の考慮要素に組み込む、といったことをするべきという方向性もあり得ることになります。
現在の言論空間は「〇〇万円の壁」で席巻されてる感がありますが、この問題もそろそろ注目されて良いのかもしれません。これまで粛々と調査・陳情などが進められてきた理由は、以下で書かれています。