タッチスクリーンでハンドルやアクセル・ブレーキを操作したい人がいないのも同じ理由でしょう。
さらにプロトニック氏は、「人々がスクリーンを見ることに疲れていることもボタンの復活に関係している」と話します。
私たちは昼も夜もデジタル機器を利用し、1日に何時間もスクリーンを見たりスクロールしたりして疲れています。
そんな現代の私たちは、触覚を頼って操作がしやすい物理ボタンを求め、その存在を心地よく感じてしまうのです。
タッチスクリーンを世界に広めたiPhone でさえ、その最新モデルであるiPhone 16では2つの新しいボタンを追加しています。
確かに現代では、「物理ボタンの復活」が始まっています。
しかしこの現象が、タッチスクリーンを終焉へと追い込むことはないでしょう。
どちらの利点も十分に理解できた今だからこそ、それぞれのインターフェースが得意な分野で活用されていくだけなのです。
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参考文献
Touchscreens Are Out, and Tactile Controls Are Back
https://spectrum.ieee.org/fitbit
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部