■柴犬エピソード、どれもかわいすぎる…
続いては、実際に柴犬を飼っている人々に、同犬種の魅力を語ってもらおう。
表情豊かで、かわいらしい笑顔が魅力的な「ミッキー」くんの飼い主さんは「ミッキーはお散歩やドライブ、旅行が大好きで、飛行機や船にも乗れます。どこでも我が物顔で歩きます」「まだまだお家に帰りたくない時は『拒否柴』で座り込みを発動しますが、ビビりなので、花火や雷が鳴ると一目散に家へダッシュします」と、我が子の特徴について笑顔で語る。
ヘソ天で爆睡しながら大声で寝言を言うそうで、もはや人間なのでは…? とも感じたが、気分次第ではとても甘えん坊になるそうで、飼い主さんは「猫ちゃんぽいのかもしれません」ともコメントしていた。「笑顔が分かりやすい」点が、柴犬の魅力だという。
世界で一番幸せそうな表情で抱っこされる「たび」ちゃんの飼い主さんは「日本らしい素朴さを感じるのが、柴犬の魅力だと思います」「窓際に座っている姿など、なんとなく素朴でほっこりしますし、桜や唐草模様が似合うのは柴犬ならではかなぁと思います」と、目を細めつつコメント。
佇まいに凛々しさを感じる一方、目の上の白と赤毛の模様がカモメやミッキーマウスに見えて、「おもしろかわいい」というギャップ萌えに癒やされているようだ。
かつて「太郎」くんを飼っていた男性は「柴犬は尻尾がくるりんとなっているのが、めちゃくちゃかわいいですね。愛嬌もある一方で忠誠心が強く、番犬にも向いているとのことで、実家のガーディアン的存在になっていました」と振り返る。
しかし太郎くんは「餌をくれる人にめっぽう弱い」という、番犬としては致命的な弱点があったそうで、「そば屋の出前のおじさんが毎回持ってくるちくわで完全に餌付けされ、防犯能力が一気に低下しました。以降、出前を頼む際に住所を伝えると『ああ、“柴犬の佐藤さん”ね』とそば屋さんから返ってくるようになり、もはや飼い主の名前より、柴犬のほうが覚えられていました」ともコメントしてくれたのだった。
長きに渡り、犬が人類の良き相棒であったことは周知の事実。中でも我われ日本人は、どの国よりも日本犬、柴犬との絆を深めてきた。「しばいぬ」と「しばけん」で読み方が分かれようと、その言葉に込められた深い愛情は、きっと柴犬にも届いていることだろう。