■疑惑の死
彼は驚異的なスピードで取材し、第二次世界大戦後の世界中の出来事から、あらゆるオクトパスの関与を暴き出すまで続けられた。ところが浴槽における彼の死によって、全ては闇の中に葬られてしまったといえる。カソラーロの死は、果たして本当に自殺なのだろうか?
彼は死の半日前、防衛産業界における情報源の1人であったウィリアム・ターナーという人物とのんびりとした時間を過ごしていた。カソラーロはターナーとの対話に夢中になり、興奮した様子も見せていたという。
また警察の捜査官は、カソラーロがホテルの一室に戻った後も、オクトパスの取材について隣室の男性ととりとめもない会話をしていたことを明らかにしている。男性の証言によれば、彼には落ち込んだ様子も、何かを不安がる様子もみられなかった。
かかる心象からの疑問はもとより、自殺と判断された遺体の状況にも疑問は残る。問題は両手首が深く切られていたということであり、片方の手首を切ることはたやすくとも、ひどく傷を負った腕でさらに片方の手首を切り裂くということは、いたって困難な試みなのである。
だが、彼の死が仕組まれたもので、口を封じられた結果であるとしても、言論は時として他者のペンを通じてよみがえる。1996年、作家のジム・キースとケン・トーマスが、彼の疑惑の死について作品をしたためた。題名の予想がつくだろうか?
『ザ・オクトパス』
これ以外にあるだろうか? これこそ最も詳細な、ダニー・カソラーロの生涯をかけた調査・研究と彼の死の記録なのである。
提供元・TOCANA
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