相手を背負ったポストプレーなど、ゴール前だけでなく起点となるプレーでも存在感を発揮。MF乾と同様に攻撃の核として役割を果たしていた。もちろん、ゴール付近では冷静な状況判断のもとゴールやアシストといった決定的な仕事を果たしており、特に第10節のいわき戦では1ゴール2アシストと圧巻の働きを見せている。残念ながら昇格の決まった第36節栃木戦の退場により、優勝の決まった第37節いわき戦と最終節ロアッソ熊本戦への出場は叶わなかったが、今季のチームに不可欠な存在であったことは間違いない。来季はこれまで以上に、外国籍選手や期限付き移籍中の選手も含めた若手の台頭が十分考えられる清水のFW事情。それでも、北川の得点力やチャンスメイクに優れた点はJ1でも十分活かせるだろうことから手放せない選手3位とした。
2位:山原怜音
2022年に清水へ正式加入となったDF山原怜音。ルーキーイヤーから主力として活躍を続けており、昨2023シーズンは怪我の影響もあって19試合の出場に留まったものの、今季は34試合に出場。フィールドプレーヤーとしてはチームで最も長い出場時間であることからも山原の重要性がうかがえる。
精度の高いキックや視野の広さを活かしたパス、加えて自ら中央へドリブルの進路を取り強烈なシュートでネットを揺らすなど今季も持ち味を存分に発揮。副キャプテンも務め代えの利かない選手の1人として存在感を示した。それだけに今冬他クラブからのオファーも十分考えられるが、清水にとっても攻守の要であることもまた事実。ルーキーイヤーからJ1の舞台で際立つプレーを見せていたことも踏まえ、3年ぶりのJ1に向けて手放せない選手2位とした。
1位:原輝綺
昨夏に期限付き移籍先のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス1部)から帰還したMF原輝綺。今季は副キャプテンの役割も果たし、数字の上でも3ゴール4アシストを挙げてチームのJ1昇格とJ2優勝に大きく貢献した。