玉川徹氏(元テレビ朝日社員) ”テイラー・スウィフトのハリス氏支持については、「今回(のテレビ討論会を)見て、ここだと思ってすぐ投稿したと思います」とコメントしていた。”
石山アンジュ氏(起業家) ”テイラー・スウィフトが自身のインスタグラムを更新して「ハリス支持」を表明したことに関しては、「絶大な人気があるし、〔当落の予測が〕難しい状況なのに、支持を表明するのはすごいこと。日本にはなかなかないこと」と話していた。”
強調は引用者
スウィフトさんは歌手が職業の一有権者で、別に選挙の予想で食べている人じゃない。単にハリスの方がトランプより良いと思って、そう発言しただけのはずだが、日本では「ハリスが勝つから」表明した、いや「勝つかは確実じゃない」のに思い切った、という風に評価される。
個人の信条(主観)として「ハリスを支持する」ことと、客観的な情勢として「ハリスが勝ちそう」なことは別なのだが、両者がごっちゃになっている。言い換えると、この国の識者は「勝つのはトランプです。しかし、私はハリスを支持します」みたいに言うのが、よほど苦手らしい。
別の話題でもたとえば、「この戦争はロシアが勝ちます。私はウクライナを応援したいので、少しでも犠牲を抑えた条件での停戦を模索します」と発言する専門家は、長らく日本に出てこなかった。結果として、あれほど盛り上がった「ウクライナ論壇」がいかに悲惨な状況かは、本noteの読者はよくご存じだろう。