想定を超えるトランプの圧勝以来、例によってネットでは「予想を外した」マスコミへの冷笑が盛り上がっている。
嗤われても仕方ない面はあって、そもそも対立候補が弱々しいバイデンだった時期、日本のメディアは「ほぼトラ」「確トラ」などと言って遊んでいた。ところが7月に候補が替わるや「ハリス推し」が始まり、彼女が次第に勢いを失っても「ほぼトラ」表記は復活させず、せいぜいが接戦だとしてお茶を濁す報道に終始した。
とはいえ、結果が出てから「マスゴミガー!」と勝ち誇るだけでは、ただの後出しだ。なにも、改善する役には立たない。
ぼく自身、いわゆる「隠れ支持者」の議論に接して以来(たとえば以下の記事は8月)、トランプだろうと思ってはきたけど、それでもメディアの「開票が長期化」という予想は信じちゃったので、自慢できた口ではない。
世論調査で「トランプへの支持を隠す人」に振り回されるのは、米国のデータを参照する以上、どこの国でも避けられない。個人的には、むしろ日本に特有なのかなと思える「間違えちゃった要因」が別にあって、そちらの方が気にかかる。
9月10日にハリス vs トランプのTV討論があり、当時は前者の圧勝と報じられた時期のことだ。直後にテイラー・スウィフトがSNSでハリス支持を表明したことを採り上げて(ヘッダー写真はNHKより)、日本のTVの識者はこうコメントしていた。