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印象的なブランディングや価格・実用性で普及狙うが販売台数は?

印象的なブランディングや価格・実用性で普及狙うが販売台数は?

「走る棺桶」「走る火葬場」なぜそう呼ばれる?中国や韓国メーカーの車は本当に危ないの?過去にあった“炎上事故”とは
(画像=@joel_420/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

BYD、ヒョンデともに日本参入時には自動車ジャーナリスト等などから「黒船」とも称され、日本の自動車メーカーにとって大きな脅威になるとも言われていました。しかし、2023年の両社の販売台数は、BYDが1,446台、ヒョンデが487台。トヨタ ヤリス(シリーズ)が1日で平均約530台販売されているため、この数値はとても低いように見えます。

しかし、日本は、新車販売される車のうち、輸入車のシェアは10%未満、さらにバッテリーEVのシェアは1%台であるため、主にバッテリーEVを展開するBYD、ヒョンデの2社が狙う日本の市場規模は大きくなく、両社の日本法人は日本参入初年度の結果について良い感触があったという見解を示しています。

また、BYDは普通車のバッテリーEVを実質200円台という低価格で販売し、広告にも人気女優の長澤まさみさんを起用。全国に正規ディーラー店舗も続々とオープンさせており、着実に日本での販売網を築こうとしていることがわかります。

ヒョンデもアイオニック5のハイパフォーマンスモデルである「アイオニック5 N」のプロモーションに“ドリキン”こと土屋圭市氏を起用し、そのパフォーマンスをアピールするなど、実用性や経済性だけではなく“走り”の面でも訴求。

狭い市場ながら、その中で確実にシェアを取り、市場を成長させていくために取り組んでいることがうかがい知れます。