■実際に乗って聞こえてきたものとは

 私、鉄道霊探偵の一銀は霊園が広がっている線路の区間に実際に行ってみた。

 イヤホンのノイズが、確かにある。電波状況が悪いということもあるかもしれないが、悲鳴ではなく、聞いていた音楽がとぎれとぎれになった。周りを見ると、びくっとしてきょろきょろとしてイヤホンを外す乗客もいた。

 おもに10代20代の男性の耳に聞こえるようだった。やはり、このノイズは聞こえる人には聞こえているのだ。

 特別な霊周波があるのかもしれない。そう思いふと見ると、目線の下に墓が見えた。  後日、京急線のその区間で飛び込み自殺があったと通勤客Ⅿさんから写真付きの情報が入った。駅員が遺体を抱える写真のほか、生生しいにもかかわらずホームの客が平然とその遺体の袋を見ている写真にも驚いた。

京急線で突然“ノイズや悲鳴”が聞こえる区間がある!?鉄道怪談収集家が「赤い電車の呪い」に迫る
(画像=画像提供:ハンターMAEDA ,『TOCANA』より 引用)

「ホームにいる客は日ごろから飛び込み現場に慣れているのだろう」と同時に「あのノイズに誘われて、犠牲者が出たのかもしれない…」とも思った。ノイズを聞いたあとに、偶然にも死亡事故が起きたことになる…。

 お墓の霊がこっちへおいでと誘っているのだろうか。