図1にあるように、在留日本人数は2万人を超えており、日本人が生活するうえで必要なものは一通り揃っています。しかも、日本から飛行機で約4時間と近く行き来しやすいため、日本にビジネスを持ちつつ海外移住をしたいという方に人気です。
もっとも、長期ビザの取得は少し面倒です。投資をすることで取得できる「投資移民ビザ」はありますが、申請前の2年間に3,000万香港ドル(約6億円)以上の資産を保有し、かつ、香港で今後3,000万香港ドル(約6億円)以上を投資する人が対象ですので、ハードルが高いです。
香港に会社を自分で作り、株主・取締役としてビザを取得するのが、もっとも現実的な方法でしょう。
また、物価の高さもネックです。香港で食事をすると、だいたい東京の2倍以上の値段です。最も高いのは不動産で、日本人の多く住むエリアで50平米くらいの広さのコンドミニアムの場合、家賃は4万香港ドル(約80万円)を下りません。およそ東京の3倍かかるイメージです。
② シンガポールシンガポールは、日本から2番目に近いタックスヘイブンといってよいでしょう。法人税率は17%(さまざまな形で軽減税率あり)、個人所得税率は最高24%、金融所得に非課税、相続税・贈与税なし等、魅力的な税制です。
在留日本人も約3万人で、香港以上に日本人が生活をするのに必要なものは揃っています。
また、街並みがきれいでゴミひとつ落ちておらず、清潔感という点では断トツでしょう。そのおかげもあって、富裕層の移住先、とくにファミリーで移住する場合の移住先として人気です。
一方、長期ビザは少し面倒です。香港と同様に、シンガポールに自分で会社を作り株主・取締役としてビザを取得するのが、もっとも現実的な方法です。しかも、香港と比べてビザ取得のハードルは高めです。