2021年から2024年にかけて、豊洲市場の初競りで一番マグロを競り落としたことでも話題になった同社のグループの代表取締役会長兼社長・小野寺裕司氏は、学校や病院の給食、企業の食堂などの運営から始まり、各地の病院給食の管理・運営会社を次々と買収。現在ではグループ売上高1300億円、グループ社員数2万7000人(いずれも2024年4月1日現在)にも上る。

横浜FCを運営する「株式会社横浜フリエスポーツクラブ」も、そのグループの1つなのだが、トップである小野寺氏が“その気”になれば、大型補強も可能なポテンシャルを秘めているのだ。

来季、横浜FCが現実的な目標であるJ1残留を可能にできるかどうかの生命線となるのは、所属チームで控えに甘んじている有力選手を見出し、四方田監督の下で再生できるかがポイントの1つだが、本気でエレベータークラブから脱しようと思うならば、オーナー企業の金庫を開けさせることも重要になってきそうだ。