色だけでも個性を出したかったのに…
先のノートと同様、やはり売れ筋の車種はどうしても周りと被る可能性が高くなるでしょう。しかし、「被っても仕方がない」とは思っていても、カラーやグレードなど細かい仕様まで同じ車に出くわすと、少なからずモヤモヤ感が生じると考えられます。
「先代のノアに乗っていたんですけど、ちょうどそれを契約して納車を待っている頃、三軒先の家に同じノアが納車されたんです。もちろん売れている車種ですし、ある程度被るのは覚悟していたんですけど、色まで同じで。これが結構ショックでした。
もともと私は黒にしたかったのですが、妻や営業さんから『白や黒は被りまくる』といわれ、あまり数が出ていないというブロンズ系のカラーを選んでいたんですよ。まさかそれが裏目に出るとは……。
向こうもきっとイヤな気持ちだったでしょうね。もちろんこちらとしても、真似したわけじゃないのに、そう思われていそうなのは釈然としませんが。
ただやっぱり、当時住みはじめたばかりの分譲地で、ご近所さんは大体似たような家族構成だったので、そのうち車もみんな同じようなミニバンになっていって。とくに被っているのも気にならなくなりました」(40代男性)
家を購入するタイミングや価格帯が近くなりやすい分譲地においては、たしかに入居する人たちの年齢層や家族構成も自然と似てくるものだと考えられます。小さな子をもつファミリー向けの物件であれば、やはりミニバンの割合も増えるでしょう。
ただそれでも、「マイナーなカラーで被る」というのは、なんともやりきれない気持ちになりますね。