しかし、スコルジャ監督復帰後もチームの状態は上向かず、第31節のFC東京戦から第34節の東京ヴェルディ戦まで4連敗を喫するなど、第35節終了時点でJ1残留を決められないでいる。

成績不振に陥る度、監督交代を繰り返し、クビにした監督を呼び戻すことも一度や二度ではない浦和フロント(横山謙三氏、ホルガー・オジェック氏、堀孝史氏、大槻毅氏)。再びスコルジャ監督を切る可能性も高いだろう。

母国のポーランドでは、レギア・ワルシャワやレフ・ポズナンといった欧州CLにも出場経験のある名門クラブの監督を務めてきたスコルジャ監督。帰国したとしても次の仕事に困ることはなさそうだが、浦和はまたしても“監督ガチャ”を強いられ、迷走することになりそうだ。


井原正巳監督 写真:Getty Images

柏レイソル:井原正巳監督

評価:★☆☆☆☆/続投可能性:20%

2023年5月に辞任したネルシーニョ前監督の後を受け、ヘッドコーチから昇格した柏レイソルの井原正巳監督。同シーズンは、リーグ戦17位に終わりながらも降格枠「1」というレギュレーションに助けられ、天皇杯準Vという結果を残したことから続投となった。

しかし今季は開幕から低空飛行を続け、35節終了時点で、降格ラインの18位ジュビロ磐田との勝ち点差はわずか「4」。夏から解任説が浮上しては消える状況だったが、なんとか延命していた。その裏には井原監督を解任しようにも、内部昇格となれば柏OBでもあるヘッドコーチの栗澤僚一氏、コーチの大谷秀和氏、染谷悠太氏に白羽の矢が立つのだが、経験が絶対的に不足しているという事情もあるだろう。

いずれにせよ、井原監督の続投の可能性は低いとみる。次期監督に話を移せば、ネルシーニョ監督の再々登板は、74歳という年齢からも難しいだろう。新たな外国人監督を探すか、栗澤ヘッドの昇格か、あるいはかつて京都サンガ(2017/18)を率いた経験のある布部陽功GMの現場復帰という可能性もある。


ピーター・クラモフスキー監督 写真:Getty Images

FC東京:ピーター・クラモフスキー監督