評価:★★★★☆/続投可能性:60%

過去、大分トリニータ(2009)、町田ゼルビア(2011、2020/22)、FC東京(2012/13)、セレッソ大阪(2014)を指揮したランコ・ポポヴィッチ監督を招聘して2024シーズンに臨みながらも10月に解任し、ヘッドコーチを務めていた中後雅喜氏を監督に昇格させ、同時にコーチに羽田憲司氏、本山雅志氏、フットボールダイレクターに中田浩二氏を就任させる新体制を発表した鹿島アントラーズ。

中後監督初戦となった第34節(10月19日)のホーム(カシマサッカースタジアム)アビスパ福岡戦でスコアレスドローの船出はサポーターを不安にさせたが、次戦第35節(11月1日)の敵地(Uvanceとどろきスタジアム)の川崎フロンターレ戦で3-1の快勝を収め、来季のACLエリート出場権も十分に狙える状況だ。 

しかし、中後監督の来季は保証されてはいない。川崎フロンターレの鬼木達監督の今季限りでの退任が10月16日に発表されると、すぐさまオファーを出したと報じられたのだ。それでも鹿島は優勝争い、川崎はACLエリートを戦っている最中のこの報道は、眉に唾を付けて受け取る必要がありそうだ。そもそも、鹿島が新体制を発表した際、小泉文明社長は「中長期的な視点に立った強化戦略」と語ったはず。そこに鬼木氏にオファーを出したとなれば、「あの言葉は何だったのか」と言われても仕方あるまい。


マチェイ・スコルジャ監督 写真:Getty Images

浦和レッズ:マチェイ・スコルジャ監督

評価:★★☆☆☆/続投可能性:50%

ノルウェー人指揮官、ペア=マティアス・ヘグモ氏を招聘して臨んだ今2024シーズンだったが、8月25日時点で勝ち点35の13位と低迷し、同27日ヘグモ監督解任と、2023シーズンに浦和を指揮しACL優勝に導いたマチェイ・スコルジャ監督の復帰という“ウルトラC人事”に舵を切った浦和レッズ。