実際に文春の第2報では、所轄上の責任者という趣旨で茨城県警本部長の写真が載っているが、これを加害した警察官だと誤認して罵倒している例が見られる。ソースを提示せず、読者にとっては真偽不明のままで、「加害者の姓名と写真」と称する情報を拡散している人もいた。
かつてスマイリーキクチ氏が、根拠なく著名な事件の犯人だと吹聴され、一時はネット上で「定説」のようになりかけた例は、広く知られる。
スマイリーキクチ中傷被害事件
ショッキングな被害が報じられるたび、そうした教訓すら上書きされて消えるようでは、今回の事件もまた、ネットユーザーのリテラシーを高めることなく終わるだろう。あるいは、自ら調べる手間をかける気のない話題は、ひとまず「叫ぶより黙る」ネガティブ・リテラシーを身につけることだけが、最後のモラルとして残るに違いない。
参考記事(本稿に反論されたい方は必ず読了を)
東野篤子氏と「ウクライナ応援ブーム」は何に敗れ去るのか|Yonaha Jun
東野篤子氏とその周囲によるネットリンチの被害者だった羽藤由美氏が、経緯を克明にブログで公表された。1回目から通読してほしいが、東野氏の出た番組に批判的な感想を呟いただけで、同氏に煽られた無数の面々から事実をねじ曲げて誹謗される様子(3回目)は、私自身も同じ動画を批判したことがあるだけに、血の凍る思いがする。
東...
東...